登山始めてみたいけどひとりだから不安だな…。
高い山にも登りたいけどソロだと無理なのかな…。
こんにちは、ミチ(@michi_sotoasobi)です。
私は2021年の秋から山登りを始め、2022年の夏には北アルプスでソロ登山ができるまでになりました。
ひとりで始めたアウトドアで失敗の連続でしたが、山に登りたい精神で試行錯誤を続け、ついに夢の北アルプスに登ることができた喜びは忘れられません。
この経験から、ソロで北アルプス級の山に登れるようになるにはどういう道のりが良かったのか振り返ってみることにしました。
前半では北アルプス登頂まで私が行ったことを時系列でまとめていきます。
後半ではソロ登山を始めるに当たって役に立った方法や後悔していることなどをまとめていきます。
今思い出すと、間違えたことを必死でやっていたり、遠回りをしていたりと、以前の自分に戻ってやり直したい気持ちが込み上げてきます。
これから登山を始めたい方や、ソロで北アルプスに挑戦してみたい方へ、参考にしていただければうれしいです。
- 初登山から北アルプス登頂までの道のり
- ソロ登山上達のコツ
大変なこともありましたが今思い出すのは達成感とすばらしい景色です!
ソロ登山に挑戦したい方への一助になれれば幸いです。
初登山から北アルプス登頂まで
はじめに、登山を始めたきっかけから北アルプスの燕岳登頂に至るまでの道のりをまとめていきます。
鎌倉ハイキングからスタート
なんとなく不調な日々が続いていたころ、気分転換にハイキングに行ってみることにしました。
アクセスも良く観光もできる鎌倉のハイキングを見つけ、さっそく行ってみることに。
土の上を歩き葉の揺れから風を感じ、自然の音だけに溢れた空間は、心のモヤモヤを解消してくれました。
すっかり山の虜になり、本格的な登山を始めてみようと決めたきっかけになりました。
初めてのハイキングはTシャツとズボン。
今思えばひどい格好でしたが、本当に気持ちが良かったです!
本や雑誌から情報収集
私は本からの情報収集が好きなので、今回も本から調べてみることにしました。
たくさんの書籍を読んできましたが、一番参考になった本をここでは2冊ご紹介します。
ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山
月山ももさんが書かれた、ソロ旅の魅力を伝えている本です。
彼女が愛する旅館や温泉、山についての情報が細かく載っています。
特筆すべきは、ひとりで旅を始めたい方へのアドバイスが満載というところ。
ひとり山の箇所では、道具購入のアドバイスや初心者におすすめの山情報、そしてソロ登山の注意点などが丁寧に説明されています。
私はこの本を何回も読み、頭を整理しながら進んでいきました。
山登りはじめました
こちらはマンガです。
鈴木ともこさんが登ってみた山情報が載っています。
マンガなので読みやすさがピカイチ!
そして一番の魅力は、「この山に登ってみたい!」という夢をたくさん見つけられるところ。
美しい自然以外にも、デザートが味わえる山小屋やのんびり過ごせるコテージなど、読んでいるだけでワクワクと気分が高揚していきます。
山の名前もなにも知らなかったので、この本のお陰で有名な山をたくさん知ることができました!
初めての登山ショップへ
一通り本を読んだあと、生まれて初めてアウトドアショップに足を踏み入れました。
月山ももさんのアドバイスどおり、目標とする山の名前をメモして定員さんに伝えます。
複数のショップを何回もはしごし、定員さんにアドバイスをもらいながら試着を重ね、なんとか最低限揃えることができました。
たくさんの店員さんに助けていただきました…!
登山の方法や注意点を調べる
いざ登ろうと思っても初めての登山のため、心配性な私はもっと情報収集に勤しみました。
ソロ登山の注意点をまとめた本や、YouTubeなどに目を通す毎日。
しかし経験が伴っていないので知識だけがふくらみ、頭がパニックになっていきます。
しかも同じことを何度も調べていたりと身についていないことに気づいたため、まずは簡単な山に登ってみようと決めたのです。
YouTubeを一度見てしまうと関連動画がたくさん出てきてしまい、取り憑かれたように見てしまいました。
我に返って一旦離れてよかったです。
秋冬の低山からスタート
家からのアクセスが良く、初心者向けの山として紹介されていた山に登っていきました。
事故もなく登れていたのですが、体力がないせいか毎回とても疲れてしまいます。
寒いのに汗はかくし、下りは足が震えるし、これでいいのかと確かめたくてもわかりませんでした。
そんなときたまたまアウトドアショップのmont-bellからの案内が自宅に届きました。
なかにはガイドさんが付いたイベントや講習の案内が盛りだくさん。
「これだ!」と思いつき参加してみることにしたのです。
登山講習にどんどん参加
最初に、mont-bellの初心者向け歩き方講座へ参加してみました。
店舗スタッフさんが2名と、参加者15名ほどで歩いていきます。
ザックの背負い方やストックの使い方、足の運び方など丁寧に教えてくれて目から鱗でした。
どれも本では読んでいたはずなのに、身についていませんでした…。
ルートまで設定してくれるので安心感があり、ずっと不安のなか登っていた登山も、初めて自然を楽しむ余裕が出てきました。
講座の味をしめた私は、アパレルショップ主催や本格的技術力アップ系などいろんなイベントに参加していきます。
そして私にとってターニングポイントとなった講座に出会うのでした。
北アルプス山小屋泊を目標にした少人数講座
ひとり登山者向けで、夏の燕山荘宿泊を目標にした講座をTwitterで見つけました。
北アルプス登頂は念願だったため、さっそく応募!
春先から講習がスタートしました。
オンラインの座学と数回の実践を重ねていきます。
この講座では参加者が5名ほどと少なかったため説明が行き届き、自分に合わせたアドバイスもたくさんもらえました。
歩き方もチェックしてもらいながら、悩んでいた温度調整や足の痛み、頭頂までの疲れなどが驚くほど改善されていきました。
私が参加した「週末登山部 山いこ。」のTwitterはこちらです。
登山の豆知識もたくさん発信されているのでぜひチェックしてみてください。
ソロ訓練を開始
自己トレーニングとして、講座で登った神奈川県の塔ノ岳にひとりで登る練習を始めました。
アドバイスをメモした紙を見ながら、何回も登頂。
毎回タイムを測り、早すぎず遅すぎず、疲れすぎず登れる方法を模索していきます。
数歩進んで前を見る、丹田に力を入れるなど、何度も登りながら確認することで体に染み付いていきました。
梅雨の時期だったので途中撤退することもありましたが、体力もつき、登山が楽になる感覚とともに自信もついていきました。
行動食を変えてみたり、ペース配分を変えてみたり、ちょうど良さを探しながら登っていきました。
いざ燕岳へ
そして燕岳登頂当日。
途中雨に振られながらも、雨具を着込んで登り続けます。
ガイドさんに雨天時のペース配分や天候予測を教えてもらいながら、無事に頂上まで登ることができました!
そして燕山荘で休憩していると急に晴れ間が出て、圧巻の光景も目にすることができたのです。
有名な燕山荘にも泊まることができ、初の山小屋を体験。
下山後は温泉につかり、大満足の初アルプスとなりました。
低山とは違うアルプスの景色には感動で言葉が出ませんでした…。
立山へソロテント泊
感動の景色が忘れられず、今度はひとりでも登ってみようと決意。
燕岳登頂時のガイドさんにルートのアドバイスをもらいつつ、初テント泊は初心者向けの立山に設定しました。
一日目はすばらしい晴天にめぐまれ、ひとりでも登れたことと晴れ渡る景色に涙が出るほどでした。
山小屋とは違うテント泊ならではのくつろぎも味わうことができ、二日目は雨に見舞われたものの、忘れることができない体験となりました。
雷鳥沢キャンプ場は初テント泊におすすめです!
下の記事に詳しい情報をまとめています。
ソロ登山を効率よく学ぶには
以上、私が登山を始めてから燕岳登頂を達成した道のりでした。
ここからは私の経験から、ひとりで登山を始める方へ向けてのアドバイスをまとめていきたいと思います。
- どんどん講習に参加しよう
- 講座で登った山をソロで登ろう
- 道具選びは安くからスタート
- 楽しむ登山も忘れずに!
どんどん講習に参加しよう
私は講習に参加し始めてから、大幅に技術力がアップしました。
本やネットにもたくさん情報がありますが、実際に講師の歩き方を見たり、教わりながら歩くことで体に身についた知識になります。
講習選びのポイントはこちらです。
- 少人数のもの
- 欲しい技術が身につくもの
私は大人数のものに参加した際、ペースに合わせるのが大変でひどく疲れました。
しっかり学びたいなら10名以下がいいと思います。
また、歩くこと自体を楽しむハイキングの講習もありもちろん楽しかったのですが、お話が中心なので技術力向上が目的だと満足できない可能性が高いです。
下記に私がよくチェックしている講座をまとめます。
主催者 | 特徴 |
---|---|
mont-bell >> | 人気なので早めの申し込みが必要。 |
好日山荘 >> | 机上講習も多めなので初講座に良い。 |
おとな女子登山部 >> | 女性オンリー。定員数が多め。 |
石井スポーツ >> | 開催地域に若干偏りあり。 |
山いこ。>> | 少人数でしっかり学びたい人向け。 |
その他Twitterにも情報があります。
「登山 ガイド」などで検索してみてください。
講座で登った山をソロで登ろう
講座でのアドバイスを自分の力にするために、同じ山にひとりで登ってみることもおすすめしたいです。
コース設定の必要がないので、その分歩き方に気を配れます。
タイムの比較や、行動食を取るタイミング、自分の体調など、同じコースを歩きながら教わったことを振り返っていきます。
同じ道を歩くので改善の結果がわかりやすく自信にもつながります。
少し大変ですが着実に技術が身につきますよ!
道具選びは安くからスタート
登山は意外とお金がかかるアウトドアだと実感しています。
しかも使っていくうちに自分に合わなかったりすることもあり、買い替えも起こります。
そのため最初はなるべく安価に始めることをおすすめしたいです。
私の場合、ヘタにおしゃれなものに手を出してしまい、結局うまく使いこなせずフリマアプリに出したりを繰り返してしまいました。
始めは自分の特徴を知るだけと割り切り、なるべくコストを抑えてスタートすると後悔が少ないと思います。
全身mont-bellでも全然大丈夫です。
むしろmont-bell愛用者が8割くらいで驚きました!
楽しむ登山も忘れずに!
ここまでソロ登山で技術を磨くポイントを中心にまとめてきました。
講習に参加し振り返りの登山をするというのは、なかなかストイックなことだと自分でも思います。
私が今思うのは、肩の力を抜いて登山を楽しむ時間も持つべきだったということです。
自分を追い込む性格のせいで、山登りがつらくなってしまったこともありました…。
目標も持たず純粋に自然を楽しむ時間も必要だったと思います。
これから始める方も、思い詰めそうになったらあえて簡単な山を歩いてみたり、ハイキング系のイベントに参加してみたりと、ゆったりと楽しむことにも時間を使ってみてほしいと思います。
ひとりでも北アルプスは夢じゃない
以上、私が北アルプスに登れるようになった道のりとソロ登山上達のポイントをまとめていきました。
- どんどん講習に参加しよう
- 講座で登った山をソロで登ろう
- 道具選びは安くからスタート
- 楽しむ登山も忘れずに!
未経験でもひとりでも、登りたい山に登ることはできると実感しています。
私と同じように一人で始めてみたい方もぜひ挑戦してみてほしいと思います。
一生の思い出になること間違いなしです!
応援しています!
とはいえ、登山は危険を伴うスポーツです。
一人だとその分リスクが高まります。
ソロ登山の方は特に保険を検討してみることをおすすめします。
また、保険以外にも「ココヘリ」のような位置捜索サービスはご自身を守ってくれます。
これからもいろんな山に登って、たくさんの景色を味わっていこうと思います。
また情報を得ましたらまとめさせていただきます。
一緒に登山を楽しみましょう!