SSTRに参加してみたいけれど、初めてだとわからないことが多くて…。
バイク初心者だし、女性ひとりでもゴールできるかな…。
こんにちは、ミチ(@michi_sotoasobi)です。
私は2024年10月に開催されたSSTRに初参加。ソロで出走し無事に完走することができました!
マニュアルバイクに乗り始めてから約1年、不慣れな部分もありましたが、一度は参加してみたいという思いで準備をスタート。情報を集めて計画を立て、なんとか日の入り前にゴールでき、この体験は一生の思い出となりました。
とはいえ、申し込みから準備、当日の走行まで、決して楽な道のりではありませんでした。
この記事では、エントリー方法やルートの設定、ゴール後の宿泊先手配など、事前の準備や注意点を私の経験をもとに詳しくまとめています。
SSTRは、バイク初心者さんや女性、ソロライダーでも、しっかりと準備をすれば思い切り楽しめるイベントだと思います。
「参加してみたいけど難しそう」と思っている方が一歩踏み出すきっかけになればうれしいです!
SSTRへの参加は少しハードルが高く感じるかもしれませんが、ひとつずつ準備を進めれば大丈夫です!一緒に確認していきましょう。
SSTRとは【概要とルール】
SSTR(Sunrise Sunset Touring Rally)は、日の出以降に日本海の反対側の海岸からスタートし、日没までに千里浜なぎさドライブウェイを目指すツーリングイベント。
参加者それぞれが自分でルートを決め、日本全国からゴール地点を目指します。
- 日本海の反対側となる海岸を、日の出以降にスタート
- 指定されたポイントに1か所以上立ち寄る
- 指定されたポイント数を獲得する
- 千里浜なぎさドライブウェイに日の入り時刻までにゴールする
SSTR2024年の概要リンクを載せておきます(↑)。詳しくはこちらをご覧ください。
- SSTRエントリーサイトから応募
- 参加費ソロ 12,000円
- キャンセル不可
1.エントリー期間
・開始:6/23(日)4時48分
※日本標準時刻(明石市)の日の出時刻
・終了: 7/21(日)23時59分
※募集台数に達し次第、早期終了2.参加費【一般】:
・ソロ 12,000円
SSTR2024年度の例
・タンデム:2名分 20,000円
SSTRへの参加申し込みは、エントリーサイト から行います。
参加台数には制限があり、特に土日のエントリーは競争率が高い傾向にあります。一方、平日に好きな日を選べるオープン制では、比較的余裕があります。
開催時期は毎年変動するため、公式サイトの定期的なチェックや、バイク関連のSNSアカウントをフォローすることをおすすめします。例えば、「Accela@バイク記事紹介(@PutiMotor) 」さんは、バイクに関する情報を積極的に発信しているアカウントで、参考になります。
私はたまたまXを見ていて開催されることを知りました!
応募したら準備すること
SSTRへの応募が完了したら、次は必要な準備を進めましょう。宿泊先の手配、ルート設定、車体の準備など、順を追って詳しく説明していきます。
- 宿泊先探し
- ルート決め
- 車体の準備
- 持ち物の準備
①宿泊先探し
ホテルの予約は早めに行いましょう!特に土日に出走する場合は競争率が高くなるので、エントリーが完了したらすぐに宿を確保するのがおすすめです。
私が調べた限りでは、
- ゴール付近は空きが少ないか、宿泊費が高い。
- 金沢まで行けばビジネスホテルはあるが、距離が遠いか駐車場がない。
となかなか難しい状況でした。そこで見つけたのが、「内灘町サイクリングターミナル」です。
ゴールから比較的近く、広い駐車場があり、さらにキャンセル料が当日のみという点がとても助かりました。リーズナブルな価格だったこともあり、こちらのホテルに決めました。
- 千里浜レストハウスから約30分(30㎞)
- キャンセル料は当日のみ
- 素泊まり約5,900円
手前に棚があり荷物整理がしやすかったです。
内風呂でしたが温泉のおかげで疲れを癒すことができました。さらに、男女別のコインランドリーも併設されていて、とても満足できる宿でした!
②ルート決め
宿が確保できたらひと安心。次は、出走日までにゆっくりとルートを考えていきましょう。
ルートを決める際は、移動時間やポイント数、休憩のタイミングなど考慮すべき点がたくさん。
そんなときに便利なのが、公式サイトで案内されているエクセルを活用したルート作成方法です。効率よく計画を立てられるので、ぜひ試してみてください。
私もこの方法でルートを決めていきました。特に大事だなと思った点がこちらです。
- 自分なりの目標を定める
- 複数パターンを作成
- 所要時間は1.2倍、渋滞予測をチェック
- 初心者さんは高速多用ルートがおすすめ
今回の私の目標は、「お試しSSTR、時間を気にせず無事ゴール」に設定しました。ゴール時間にこだわらず、気軽な気持ちで挑戦してみることに。
ルートはいくつかパターンを作っておくと安心です。私も急な予定変更で別ルートに切り替えることがありました。
所要時間は余裕を持って1.2倍ほどで見積もり、渋滞予測も事前に確認しておくことをおすすめします。
高速道路のPAでポイントを稼ぎ、ゴール付近で指定の道の駅に寄るルートが、一番シンプルで初心者さん向けだと思います!
「スタート地点に行くまで時間がかかる!」という方には、クア・アンド・ホテル駿河健康ランドがおすすめ。
私も前泊で利用予定でしたが、天候不良により今回は断念。次は利用したいと思っています。
- SSTR向けの宿泊プランあり
- スタート登録できる場所がある
以上がルート決めのポイントでした。一番時間がかかる作業ですが、楽しみながら計画を立ててみてくださいね!
③車体の準備
SSTRは長距離走行になるため車体の準備が欠かせません。事前にしっかりと整備して、当日は安心して走れるようにしましょう。
- ステッカーの貼り付け
- タイヤの空気圧、チェーンの調整、オイル量の確認
- 長距離を走る練習
- 位置登録の練習
まずは、SSTRのステッカーを指定された箇所に貼り付けます。私はアルコールスプレーで脱脂して貼り付けました。はがす際はスクレーパーを利用し簡単にはがすことができます(参照 )。
車体の空気圧等の点検は、私の場合メーカーの点検時期でしたのでそこで確認してもらいました。心配な方はバイクショップに頼みましょう。
SSTRは一日中長距離を走ることになるので、少しずつ距離を伸ばしたツーリングで慣れていくのがおすすめです。荷物を積載する人は積載チェックも兼ねると良いと思います。
最後に、開催時期近くになるとSSTRシステムの試用期間があります。当日は現在地の登録作業がとても重要となりますので、事前に使い方を確認しておきましょう!
SSTRはスマホで位置登録を行いポイントを獲得していきます。この登録ができないと大変なので、申し込み後に案内される試用期間に練習しておきましょう!
④持ち物の準備
最後に、持ち物を揃えていきます。特に必要だと感じたものはこちらです。
- ひも付きスタンドプレート
- ヘッドライト
- ウエストポーチ
ゴールの海岸でバイクが倒れないようにする必須アイテムです。ひもをつけておくとバイクにまたがったままでも設置や撤去ができるのでおすすめです。
ひもを自分で取り付けるタイプと、最初からひも付きのタイプの2種類がありますね。
ライトは早朝出発時にとても便利。真っ暗な中で準備をするので、両手が使えるヘッドライトタイプがおすすめです。
私はキャンプでもこのマイルストーンを愛用しています。明るさも問題なく、ライトの位置調整ができたり、ボタンロックができたりと使い勝手抜群です。
最後にウエストポーチです。
SSTRの冊子や財布、プレートなどを入れておき、休憩地点に到着したらシートバッグを開けることなく、すぐにトイレや必要な用事を済ませられるようにしました。この方法は大幅な時間短縮になりました!
(出典:mont-bell)
この方法がとても気に入り、普段のツーリングでも取り入れるようになりました!
当日の様子
以上、宿泊先探し、ルート決め、車体や持ち物の準備についてまとめました。準備が整ったら、いよいよ出走当日を迎えるだけです!
ここからは、私の出走当日の様子をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
緊張のスタート!
駿河健康ランドに前泊の予定でしたが、雨天のため自宅からの当日出発に変更。
設定したルートは、SSTR人気ルートである松本IC→安房峠→飛騨方面です。松本までの高速道路でPAに寄りポイントを稼ぎ、高速を降りてから指定の道の駅へ向かう計画。
まずはスタート地点へ向かいます。
バイクはゲート脇から入ることができました。
時間的に余裕のないルートだったため、日の入り前にゴールできなくても仕方ないと割り切ることにしました。
高速で松本へ
スタート登録を済ませすぐに高速へ。厚木PAでSSTR参加者を発見!お互い軽めに挨拶して出発しました。初秋の陽気でしたが、朝は予想以上に寒くインナーダウンを着込みます。
その後、双葉や諏訪湖のSAに寄りポイントを獲得していきます。なんといつもはうまくいくテザリングができなくなり、ナビ用スマホが使用不可に。やむなくメインスマホをナビとして使用することにしました。
ナビが使えなくなったら終わり…。こんなトラブルもあったのでスマートモニターを検討しています。
高速走行は順調に進みます。ですがどうしても心が焦り気味。ごはんは持参したクリーム玄米ブランです。休憩はたまにコーヒーを飲むくらいで、長くても20分程度でした。
下道は工事の連続!
松本ICで降りて山道へ入ります。驚いたことに工事だらけ!進んで止まっての繰り返しで疲れがたまっていきます。
人気の観光ルートだけあって、平日でも車が多く、遅い車や早い車が混在していて流れに乗るのが難しかったです。下道だと時間が読みづらいこともあり、高速道路を使った移動の安心感を改めて実感しました。
その後は大きなトラブルはなく順調に進むものの、焦りが取れず休憩を長く取れません。が、景色は本当に最高でした!
SSTR参加者がたくさんおり、時間的にも間に合いそうと確信。
ゴールまであと少し!
下道になってから道に迷ったり、渋滞に遭遇したり、バタバタしてしまいました…!
ついにゴール!
道の駅でポイントを集め、ついに指定ポイント数を達成。急いでゴールの千里浜海岸に向かいました。
そしてゴール地点に到着!海岸のデコボコ道に少し緊張しながらも、地面が固そうな場所を探して駐車し、ゴール登録と写真撮影です。
先のゴールゲートではカメラマンが待機。恥ずかしさを感じつつもこぶしを上げてゴールしました。案内に従い指定の場所に駐車し、フィニッシャーバッチなどの記念品を受け取りに行きました。
海岸はそこまでダート道というわけではありませんでしたが、やはり緊張しました。慎重にゆっくり進みました。
とりあえず写真撮影。
自分も走ったのかと少しずつ実感が湧いてきました。
パンもコーヒーも美味でした!
あらかじめバッグに収納スペースを確保しておくと安心です。
本当に美しかったです。
実感があまりないままゴール。そして景色を堪能しホテルへ。ずっと夢見心地でした。
次に活かしたい反省点
初参加で学んだこともたくさんありました。
- 休憩時間を長く取る
- 焦る気持ちとの折り合い
- 帰りもあるのを忘れずに
一番に、30分ほどのしっかりした食事休憩を取ればよかったと感じました。長めの休憩を一か所にまとめ、他のポイントは登録だけで済ませると効率がよいと思います。
つらかったのは、「ゴールしなきゃ」という気持ちが強くなり、イベントを楽しむ余裕がなくなってしまったことです。次回はご当地グルメを食べるなど、テーマを設けて楽しむことを心がけたいと思います。
最後に、帰りの高速道路が思った以上に疲れました。行きは興奮で疲れを感じにくい分、帰りの方がつらくなることがあります。次回はもう一泊して休むなど、無理のない計画を立てたいと思います。
初参加だったので反省点は多いですが、よく頑張ったと自分を褒めたいと思います!
参考にした記事や本
私がルート設定や準備を進める際に参考になったものをご紹介します。
SSTRの記事を参考にしたおかげで、準備の抜け漏れを防ぐことができました!
この記事では人気ルートを知ることができました。
他に、私は楽天マガジンを契約しているので、「SSTR」で検索し記事を読んでいきました。過去記事もさかのぼって見れるのでオンラインマガジンはおすすめです。
上記の「単車倶楽部」も読むことができるので、個別に買うよりお得です!
あとは、ツーリングマップルさんのYouTube動画を見て全体の流れをつかみました。時間配分やルート設定など、ベテランの方の判断がとても参考になりました。
トラブルにもめげずに楽しむ姿には、いつも感動させられます。
迷っているなら参加しちゃおう!
初めてのSSTRは、楽しさよりもつらさが際立った体験でした。それでも、長距離を走りきれたという大きな自信がついたことは間違いありません。
参加費用やルート設定、宿泊先探しなど、初心者が一人で挑戦するにはハードルが高いイベントに思えます。ただ、事前にポイントを押さえ、ひとつずつ準備を進めれば、十分に挑戦可能なイベントです。
一度だけではこのイベントの本当の面白さはわからないかもしれません。何度も挑戦することで新しい発見や魅力が見えてきそうです。
正直、結構大変だったので来年参加するかはわかりませんが、きっとまた申し込みをしている気がしています…。迷っている方は、一度参加してみてはいかがでしょうか。バイクを見るたびに思い出すような、一生心に残る体験になると思います。
みなさんの挑戦の助けになれたらうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
- 日本海の反対側となる海岸を、日の出以降にスタート
- 指定されたポイントに1か所以上立ち寄る
- 指定されたポイント数を獲得する
- 千里浜なぎさドライブウェイに日の入り時刻までにゴールする
- SSTRエントリーサイトから応募
- 参加費ソロ 12,000円
- キャンセル不可
- 内灘町サイクリングターミナル
- 千里浜レストハウスから約30分(30㎞)
- キャンセル料は当日のみ
- 素泊まり約5,900円
- 自分なりの目標を定める
- 複数パターンを作成
- 所要時間は1.2倍、渋滞予測をチェック
- 初心者さんは高速多用ルートがおすすめ
- ステッカーの貼り付け
- タイヤの空気圧、チェーンの調整、オイル量の確認
- 長距離を走る練習
- 位置登録の練習
- ひも付きスタンドプレート
- ヘッドライト
- ウエストポーチ
夢のまた夢だと思っていたSSTR。今回挑戦してみて、「意外となんとかなるものだな」と感じました。みなさんもぜひ参加してみてくださいね!