「七福神めぐり」はご存知でしょうか?
七福神をまつる社寺を巡拝するとご利益がもたらされるといわれ、お正月の行事として各地で行われています。
鎌倉・江の島の七福神めぐりは、お正月に限らず一年を通して参拝することができます。そして七福神専用の御朱印が用意されているのですべて集める楽しさもあります。
私は最近この七福神めぐりを知ったので、一年の祈願として2月の初旬に回ってみることにしました!
当日のルートや御朱印をいただける場所などをまとめましたので、興味がある方へ参考になればうれしいです。
すべての社寺を参拝できた達成感は忘れられません!思い出に残るお参りになりました。
鎌倉・江の島七福神めぐりとは
七福神とは、夷尊神(恵比寿)、大黒天、弁財天、毘沙門天、布袋尊、福禄寿、寿老人のことをいいます。
これらの福神を参拝して回ると除災招福・諸願成就がもたらされるといわれ、江戸時代中期にお正月の行事として一般化されました。
鎌倉・江の島の社寺でまつられている七福神はこちらです。
本覚寺 | 夷尊神 | 商売繁盛 |
---|---|---|
長谷寺 | 大黒天 | 出世開運 |
宝戒寺 | 毘沙門天 | 勝運来福 |
江島神社 | 江島弁財天 | 金賽富貴 |
鶴岡八幡宮 | 旗上弁財天 | 芸能成就 |
浄智寺 | 布袋尊 | 福徳円満 |
御霊神社 | 福禄寿 | 家禄永遠 |
妙隆寺 | 寿老人 | 長寿延命 |
この世の願い事が網羅されていますね!
そして、鎌倉・江の島七福神めぐりの特徴はこちらです。
- お正月に限らず一年を通して参拝できる
- 福神の御朱印がある
梅や桜が咲く春や紅葉の秋など、観光やハイキングを兼ねておまいりできるのが鎌倉の魅力。
また、福神のお名前が書かれた御朱印が用意されているので、普段の参拝とは異なる特別な感覚も味わえます。御朱印は各500円(江島神社のみ300円)です。
最後まで回ると「結願」の判がいただけます!
七福神めぐり用の色紙や御朱印帳
お持ちの御朱印帳にも書いていただけますが、七福神めぐり用の授与品が各種用意されています。
色紙に御朱印をいただくもの、印だけのもの、屏風型の御朱印帳など選ぶ楽しみも満載。授与品は各社寺で購入できるようです。
屏風型もすてきですね。毎年集めたくなります!
(出典:鎌倉・江の島七福神会)
実際に回ったルート
北鎌倉駅付近の浄智寺からスタートし、道なりに鎌倉駅周辺の社寺をグルっと回りました。
その後バスに乗って長谷駅へ。そこで長谷寺と御霊神社を参拝し、最後に江ノ電に乗って江の島へ。
↓バス:約10分
↓徒歩:約5分
↓徒歩:約5分
↓徒歩:約8分
↓バス:約20分
↓徒歩:約10分
↓電車・徒歩:約60分
一番時間がかかるのが江島神社への道です。混雑もしているので難しい場合は江島神社だけ別日でも良いですね。
所要時間
私が七福神めぐりを行った日の状況はこのような感じです。
- 2月上旬の水曜日
- お花見シーズンではなく観光客は少なめ
- ひとり行動のため滞在時間は短め
実際にかかった時間は下記のとおりです。
浄智寺→鶴岡八幡宮→宝戒寺→妙隆寺→本覚寺
長谷寺→御霊神社→江島神社
お昼休憩を入れて、約5時間ほどかかりました。
かなりサクサクと行動していたので、早い方だと思います。休日やお花見などのピーク時は倍はかかりそうな印象を受けました。
平日でも御朱印待ちの列がありました。あじさいや紅葉の時期は時間を多めに見積もりたいですね。
次に、各社寺の情報を私が回った順番にまとめていきます。拝観時間等は最新情報を参照されてください。
浄智寺
拝観時間 | 9時〜16時半 |
---|---|
拝観料 | 200円 |
七福神 | 布袋尊 |
御朱印場所 | 書院横の御朱印受付場にて |
HP | https://jochiji.com/ |
仏殿には三世仏坐像が安置され、境内奥の洞窟には布袋尊の石像がまつられています。
浄智寺を象徴する苔むした石段や、梵鐘が下げられている鐘楼門など、景観が美しいお寺です。
御朱印受付に七福神めぐりのパンフレットも置いてあったので、ここでもらっておきたいですね。
鶴岡八幡宮
開門・閉門時間 | 10月~3月:6時~21時 4月~9月:5時~21時 ※御朱印受付時間はHPに書かれていませんでした。夕方までに行かれると確実だと思います。 |
---|---|
拝観料 | (各文化施設は料金必要) |
七福神 | 旗上弁財天 |
御朱印場所 | 正面入って右手、旗上弁財天社にて |
HP | https://www.hachimangu.or.jp/ |
ご祭神は八幡大神とされる応神天皇・比売神・神功皇后の三柱。
本宮の他にも舞殿や源平池など名所が豊富で、年間を通して多くの観光客で賑わっています。
通常の御朱印受付は本宮近くですが、七福神めぐりの受付は正面入り口近くですのでご注意を!
宝戒寺
拝観時間 | 10月~3月:9時半~16時 4月~9月:9時半~16時半 |
---|---|
拝観料 | 300円 |
七福神 | 毘沙門天 |
御朱印場所 | 本堂内寺務所にて |
HP | https://hokaiji.com/ |
ご本尊は子育経読地蔵として信仰される地蔵菩薩坐像で、他にも仏母准胝観音や七福神の毘沙門天がまつられています。
花の名所としても知られ、秋になると境内中に白萩が咲く萩寺として有名です。
本堂へは靴を脱いで上がります。間近で仏様を拝覧することができました。
妙隆寺
拝観時間 | 10時~16時 ※1月のみ9時~16時 (12時~13時は休憩時間) |
---|---|
拝観料 | 志納 |
七福神 | 寿老人 |
御朱印場所 | 本堂左手の寺務所にて |
HP | なし |
ご本尊は釈迦牟尼仏。右手にはケヤキ一本造りの寿老人像がまつられています。
休憩時間(12~13時)は御朱印の受付ができないのでご注意ください。
本覚寺
拝観時間 | 寺事務9時~16時 |
---|---|
拝観料 | 志納 |
七福神 | 夷尊神 |
御朱印場所 | 夷堂前の寺務所にて |
HP | なし |
本堂安置の木造釈迦如来 、文殊菩薩、普賢菩薩は鎌倉市指定の文化財になっています。
恵比寿神をまつる「にぎり福」は本覚寺の縁起物として人気です。
境内は広く日差したっぷりで、ゆっくりと拝観できました。
鎌倉でランチ
本覚寺のあとは長谷寺へと向かうのですが、このタイミングでお昼をいただきました。
本覚寺から徒歩3分の「プッチェリア べべ鎌倉」です。
プッチャと呼ばれるホットサンドがメインのお店。他にパスタやラザニアなども選べます。
営業時間 | 11時~20時 ランチ:11時~13時半(平日) |
---|---|
定休日 | 月曜日、不定休 |
電話 | 0467-55-5848 |
公式Instagram | Pucceria BeBè kamakura |
ワインなども楽しめるおしゃれなお店。ひとりでも入りやすかったです!
長谷寺
拝観時間 | 通常期間:8時〜16時半(閉山17時) 延長期間(4月~6月):8時〜17時(閉山17時半) 御朱印受付時間:8時~16時(通年) |
---|---|
拝観料 | 400円 |
七福神 | 大黒天 |
御朱印場所 | 観音堂内朱印所にて 御朱印の混雑期間の対応について >> |
HP | https://www.hasedera.jp/ |
ご本尊の十一面観音菩薩立像は木造の仏像としては日本最大級(高さ9.18m)。
四季の花々が楽しめるお寺としても人気で、特にあじさいの時期は鎌倉でも有数の景勝地と称賛されています。
混雑するお寺なので、御朱印受付時間の注意点について確認しておくのがおすすめです。
御朱印の混雑期間の対応について >>
御霊神社
拝観時間 | 収蔵庫:9時~17時 授与所:9時〜16時半 (境内は撮影禁止) |
---|---|
拝観料 | 収蔵庫:100円 |
七福神 | 福禄寿 |
御朱印場所 | 収蔵庫近くの授与所にて |
HP |
平安時代の武士・鎌倉景正がまつられています。
伎楽面や田楽面などをつけた10人の面掛衆が練り歩く「面掛行列」は、県の無形文化財に指定されています。
福禄寿様は収蔵庫に納められていました。
江島神社
拝観時間 | 奉安殿:8時30分〜16時半 御朱印受付時間:8時30分〜17時(変動あり) |
---|---|
拝観料 | 奉安殿:200円 |
七福神 | 江島弁財天 |
御朱印場所 | 辺津宮の御朱印所にて |
HP | http://enoshimajinja.or.jp/ |
ご祭神は、奥津宮の多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)、中津宮の市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)、辺津宮の田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)で、この三女神は江島大神と称されています。
仏教との習合によって弁財天女とされ、江島弁財天として信仰されるようになり、 芸道上達の功徳を持つ神として仰がれています。
七福神めぐりの最後であることを伝えて、「結願」の印を押してもらいましょう!
帰りはモノレールがおすすめ
江の島から帰宅の場合は湘南モノレールがおすすめです。
- 約15分で大船駅に着く
- 江ノ電の混雑が避けられる
- アトラクション感覚を楽しめる
大船駅は北鎌倉駅のひとつ東京よりで、乗り換えに便利なターミナル駅です。
江ノ電の混雑を避けながらも、ジェットコースターのようなアトラクション感覚を味わえると密かに人気の乗り物。豊かな緑の中を颯爽と駆け抜けるので、ぜひ窓際に座ってみてください。
下記の動画を見てから乗るとさらにおもしろいと思います。
大船駅前のルミネには鳩サブレーの豊島屋や、鎌倉まめやがあります。お土産も買って帰れますね!
鎌倉・江の島七福神めぐりの注意点
- 小銭を用意しておく
- 御朱印受付で七福神希望と伝える
- 受付時間に注意
拝観や御朱印には現金が必要です。小銭支払いのお願いが各所でありましたので、事前に用意しておきましょう。
御朱印受付所ではどの御朱印を希望するか自分から伝えます。特に聞かれないのでご注意ください。
御朱印受付時間は社寺によっては明記されていないことがありました。夕方までに着いていると安心だと思います。
意外と小銭を使うので、少しずつ貯めておきたいですね。
おすすめの本やアイテム
事前に社寺の歴史を調べていたおかげで、参拝をより深く味わうことができました。
特に役立った本はこちらです。
七福神めぐりで掲載のない社寺は2つありますが、鎌倉の古社寺について包括的に学べました。説明は各社寺1~2ページ程度なので手軽に読める点でも良かったです。
そして、あったら良かったと感じたものがショルダーバッグです。
当日はリュックだったのですが、御朱印帳を取り出す度にリュックを移動させるのがとても手間でした。斜め掛けができるバッグがあれば…と何度も思ったほど。
後日調べてみると、ショルダーポーチとしても使える御朱印帳袋を発見!ストラップは別売りになるそうですが、これは便利そうです。
柄もかわいいですね!かなり気になります…。
七福神めぐりでパワーチャージ!
普段は食事や買い物が主になりがちな鎌倉。それも十分楽しいのですが、こんなにも特別な回り方があるんだと感動しました。
普段は訪れない社寺を参拝して回って、鎌倉の違う一面を発見したり。歴史にも詳しくなって、今度はこのお寺に行ってみようかなと夢が広がった気がします。
福神様へのお参りは、健康のこと、仕事のこと、人間関係のことなど、自分の夢を再確認するきっかけにもなりました。
仏様からパワーをもらって、今年も頑張るぞと決意を新たにできる七福神めぐり。毎年の行事として、また来年もやってみたいと思います。
混雑していると一日で回れないかもしれませんので、無理をせず一年かけてのんびりと回るのも良いかもしれませんね。
みなさんの七福神めぐりがすてきな思い出になりますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
穴場なカフェを開拓したりとオリジナルな楽しみ方で七福神めぐりを満喫してくださいね!