- 二輪免許の種類
- 免許選びに悩む理由とは?
- 免許取得に悩む方へおすすめの免許
こんにちは、ミチ(@michi_sotoasobi)です。
これからバイク生活を始めてみたい!そう意気込んでも、どの種類の二輪免許を取ればいいのか悩みませんか?

バイクの免許って種類があるの?それぞれどう違うの?
私が初めて二輪免許を取得しようとしたときも、何もわからなすぎて混乱したことを覚えています。
この記事では、二輪免許の種類を比較し、免許取得に迷う方へおすすめの免許をまとめています。
結論から言うと、初めての方におすすめたい二輪免許は「AT小型二輪免許」です。

免許取得に苦戦して心折れたらどうしよう…

二輪免許を取っても本当にバイクに乗るかなぁ
こんな悩みを持つ方にこそ、AT小型二輪免許がおすすめ。
この免許は、免許取得が簡単、維持費が安い、街乗りもツーリングにも行ける、と魅力がたくさん。
自分がバイクを楽しめるのかわからないからこそ、バイクを始めるハードルを低くできるのがAT小型二輪免許です。
特徴や理由を5つにまとめているので、免許選びに悩む方へ参考にしていただけるとうれしいです。
ブログ管理人【ミチ】
心配性だけど冒険好きな30代のミチです。
2022年に小型AT、2024年に大型二輪免許を取得し、バイクや登山に挑戦中。
慎重派の私だからこそ見つけた「安心して楽しむ」アウトドアのコツを発信しています。
- バイク歴・キャンプ歴4年
- ゼロから一人でアウトドアをスタート
- 現在は大型バイクで全国を駆け回る
バイク免許の種類

自分に一番合ったバイク免許を選ぶために、まずは二輪免許の種類を確認しておきましょう。
特徴をまとめてみました。

私が実際に乗ってみて感じた、「バイクに乗るならここは確認しておくべきだな」と感じたポイントで比較しています。
走行に関する比較
免許 | 排気量 | 二人乗り | 高速走行 | 法定速度(一般道) |
原付免許 | 50cc以下 | 不可 | 不可 | 30km/h |
小型限定普通二輪免許(MT/AT) | 125cc以下 | 可能 | 不可 | 60km/h |
普通二輪免許(MT/AT) | 400cc以下 | 可能 | 可能 | 60km/h |
大型二輪免許(MT/AT) | 排気量の制限なし | 可能 | 可能 | 60km/h |
MT、ATとは?
MT(マニュアル・トランスミッション車):左手と左足でクラッチとギアチェンジ操作が必要なもの。運転するときにガチャガチャ操作が必要なバイクです。
AT(オートマチック・トランスミッション車):自分でクラッチ操作が必要がないもの。スクーターのようなバイクです。
排気量とは?
簡単にまとめると、エンジン内の広さのことです。広いほどたくさんのエネルギーを燃やせるのでパワーが強くなります。パワーが強いことで加速がしやすくなったり、最高速度が高くなったり、坂道をグイグイ進むことができたりします。
排気量が大きくなると、バイク自体も大きくなる傾向があります。
法定速度とは?
法律で定められている最高速度のことです。
速度制限標識がある場合は法定速度より優先されます。
50cc原付の場合は標識に関係なく30km/hまでです。
費用に関する比較
免許での区分ではなく、排気量で区別しております。
例えば、AT小型二輪免許の場合は125cc以下の排気量なので「原付二種」の欄、普通二輪免許で400cc以上のバイクの場合は、「二輪の小型自動車」の欄を確認してください。
区分や金額が複雑なので、より詳しく知りたい方は別途調べてみてくださいね。
区分 | 排気量 | 軽自動車税(年間) | 自動車重量税 | 車検 |
原付一種 | 50cc以下 | 2,000円 | 0円 | 無 |
原付二種 | 50超〜90cc以下 | 2,000円 | 0円 | 無 |
(同上) | 90超〜125cc以下 | 2,400円 | 0円 | 無 |
二輪の軽自動車 | 125超〜250cc以下 | 3,600円 | 有 | 無 |
(同上) | 250超〜400cc以下 | 6,000円 | 有 | 有 |
二輪の小型自動車 | 400cc超〜 | 6,000円 | 有 | 有 |
「軽自動車税」と「自動車重量税」の違いは?
「軽自動車税」は毎年4月1日時点でバイクの所有者に支払い義務がある税金です。
「自動車重量税」(自家用)は、バイク購入時または車検時に課税されるものです。
「自動車重量税」の金額は?
排気量によって金額が異なり、納税のタイミングも違います。まとめると長くなってしまうため、詳しくはこちらをご覧ください。
免許取得に関する比較
普通自動車免許を取得していて、教習所に通う場合を想定しています。
免許 | 平均日数(1日2~4時限の教習を受講した場合) | 費用 |
小型限定普通二輪免許(MT) | 3~6日程度 | 9万 |
小型限定普通二輪免許(AT) | 3~5日程度 | 8万 |
普通二輪免許(MT) | 5~9日程度 | 11万 |
普通二輪免許(AT) | 4~7日程度 | 10万 |
大型二輪免許(MT) | 8~16日程度 | 12万 |
大型二輪免許(AT) | 7~13日程度 | 12万 |
大型二輪免許は普通二輪免許MTの取得が条件のところもあります。
参考にしたサイトはこちらです。
バイク免許の取得費用や取得可能な年齢、取得期間などを種類ごとに解説>>
バイク免許の種類と取得可能年齢は?取得までの流れや費用も解説>>
いかがでしょうか。
どの二輪免許を取るかによって走行の条件が異なり、長期的な費用の差も生まれます。
もちろん教習所の費用や日数も変わります。
この時点で、
「私は高速に乗りたいから普通二輪以上だな」、「維持費を安く抑えたいから小型にしよう」と決められるなら良いのですが、うーんどれがいいのか悩む…という方も多いのではないのでしょうか。

①免許による走行条件の違い、②税金などの費用、③教習所についての3つを確認してみました。なんだか複雑ですね…。
どのバイク免許にしようか悩む理由

どの免許にしようか迷ってしまうのは、下記のような悩みがあるからではないでしょうか。
- どれが自分に合う免許なのかわからない
- 免許取得は大変だと聞いてるし本当に取れるか不安
- 頑張って取ってもバイクに乗らなくなったらもったいないし
おそらく大きなハードルは、「免許取得の難しさ」。
特に女性の場合、普通二輪免許で使用されている約200kgのバイクを自分で操作できるのかとても不安です。
免許取得に挑戦してみても、教習を乗り越えられるか、そして取得した後もバイクに乗り続けられるのか、いろんなハードルが高すぎて不安になるのも当然です。

簡単に取れれば、とりあえず普通二輪免許を取っちゃえ!とできるんですけどね…
悩める方にはAT小型二輪免許がおすすめ

そんな悩みを抱える方へ、おすすめしたのが「AT小型二輪免許」です。
理由はこちらの5つです。
- 免許取得が簡単
- 街乗りから始められるバイクが豊富
- 遠出もできる
- 維持費が安い
- バイクが自分に合っているのかがわかる
1. 免許取得が簡単
AT小型二輪免許取得に使用するバイクは、一見50ccの原付に見えるスクーターです。

アクセルをひねれば進むタイプなので、難しい操作はありません。
最初は思い切りスピードを出してしまったりと調整が必要ですが、慣れればすぐに扱うことができます。
原付に乗ったことがある人なら、50ccとの違いに気がつかないくらい。

私は免許取得前に50cc原付に乗って練習していたのですが、その差がわかりませんでした。
スクータタイプのバイクに乗って、与えられた課題(一本橋、S字、クランク)などをこなしていきます。
他のバイクと比べると圧倒的に簡単。
この簡単さゆえなのか、最短2日で取れるプランがあるほどです。
AT小型二輪免許は、免許取得のハードルの低さが非常に魅力的なのです。

教習所で知り合った女性は、MT普通からAT小型に変更していました。マニュアル操作が難しすぎて断念したそう…。AT小型では無事卒検まで進んでいましたよ。
2. 街乗りから始められるバイクが豊富
原付二種(排気量50超〜125cc以下のバイク)のタイプには、各メーカー多様なラインナップがあります。
男性がよく乗っている人気機種がHONDAのPCX。こんなに大型に見えてAT小型免許で乗れるのです。

そして老若男女に人気なバイクが、HONDAカブシリーズ。
燃費のよさやクオリティ、女性にも愛されるデザインなど圧倒的な支持を得ているバイクです。


そして私が愛用していたベスパ。

原付二種バイクを見ていると、「街乗りでも使いやすい」という点が大きな魅力だと感じます。
シート下収納やポケットなど収納付バイクが多いですし、カブシリーズは拡張しやすい積載や燃費から街で使用している方を多く見るのではないでしょうか。


バイクを買ってツーリングに使い倒せるなら良いものの、普段は駐車場に停めっぱなしというのももったいないですよね。
大型バイクを買うと日常的な買い物には駐車場の問題や一般道での運転がネックになります。
私はせっかくバイクを買うなら普段の買い物にも使いたいという欲がありました。
街乗りに使えるバイクがたくさんあるという点でAT小型免許はおすすめなのです。

ベスパはスクータータイプで小回りも効くので、気軽に買い物に行けて重宝していましたよ!
3. 遠出もできる

街乗りだけかと思いきや、意外と遠出もできる原付二種。
私は実際にキャンプツーリングにも出かけています。
街乗りを繰り返してバイクに慣れ、念願のキャンプツーリングに行けた喜びは今でも忘れられません。
街乗りにも遠出にも使い倒せるコスパの良い区分だと感じています。
4. 維持費が安い
最初に比較表にもまとめましたが、原付二種は維持費を安く抑えられます。
車種 | 軽自動車税 | 自動車重量税 | 車検 |
原付二種 (90超〜125cc以下) | 2,400円 | 0円 | 無 |
二輪の軽自動車 (125超〜250cc以下) | 3,600円 | 有 | 無 |
二輪の軽自動車 (250超〜400cc以下) | 6,000円 | 有 | 有 |
二輪の小型自動車 | 6,000円 | 有 | 有 |
税金は毎年2,400円。万が一乗らなくなってしまっても、この維持費なら罪悪感もあまりないのではないでしょうか。
費用の面でも気軽にスタートしやすいのが良いですね。

費用としては他にも自賠責保険や任意保険がありますが、他と比べると安い傾向です。ここではまとめていないので気になる方は別途調べてみてくださいね。
5. バイクが自分に合っているのかがわかる

免許取得が比較的簡単なこと、街乗りから始めやすいこと、維持費が安いことから、バイクが自分に合っているのかまず試すことができるというのが一番の魅力だと考えています。
バイクを買っても実際に乗り続けられるのかはわかりませんよね。
バイクは寒いし暑いし、移動手段として考えるなら車には到底敵いません。
それでも乗る人がいるということは、そこにバイクならではの楽しさがあるということなのです。
その楽しさを実感できるかどうか、それを手軽に試せるのがAT小型二輪免許なのです。

私がバイクを始める前の一番の不安は、バイクに乗らなくなったらどうしようでした。以前ロードバイクを買ってみたものの手放した経験があったからです。
慎重にスタートしたいと思っていたのですが、その点でAT小型二輪免許は最適でした。
特に女性におすすめです

AT小型二輪は特に女性にメリットがあると感じています。
AT小型二輪免許は、教習所での引き起こしの課題がありません。
やり方を確認しておく必要はありますが、女性でも扱いやすい軽量バイクが多いので安心です。

教習所によっては引き起こしの課題があるようです!ですが100kgほどのバイクなので他の二輪免許と比べると軽く、そこまで苦戦しないとの意見が多かったです(ネット調べ)。
シート高が低いものやスクータータイプが多いので、小型な方でも乗りやすい車体が多いです。

食料品の買い物やちょっとしたお出かけに使いやすいです。
少し遠出して道の駅に夕飯の材料を買いに行ったり、気になったカフェにバイクで行ってみるなど、普段の生活の質をちょっと上げてくれる魅力があります。
AT小型二輪免許のデメリット

ここまでメリットをたくさん述べてきましたが、デメリットも確認しておきましょう。

優先したい項目がデメリットな場合は選ばない方がいいですね。
乗れるバイクに制限がある
いろんなバイクがありますよと言いましたが、もちろん普通二輪免許や大型を取得した方が乗れるバイクが多いです。
普通二輪以上が取れれば、AT小型で乗れるバイクも乗ることができるからです。
よりたくさんのバイクの中から選びたい、今後のためにも選択肢は増やしておきたいという方には、普通二輪以上の免許がおすすめです。
スピードが出ない
排気量が125cc以下なので、大型バイクと比べるとパワーは劣ります。
私が乗ってみて感じたのは、軽自動車のような感覚だなということ。
ですが、車の流れにのれるパワーは十分あります。
小型二輪は高速に乗れないので下道がメイン。
下道ではスピードを出す必要はないので、車の流れにのれるならば大きな問題にはならないのではと思っています。

有料の幹線道路も走りましたが、他の車に遅れることなく快適に走れました。
高速道路を走れない
小型免許は高速道路を走ることができません。
より早く目的地に行きたい、サービスエリアを満喫したい人には大きなデメリットです。
高速が使えないことは少し不便にも思いますが、下道にも良さがあると実感しています。
ふらっとお店に寄ったり、景色が良いところで停まって写真を撮ったり、あえて泊まりで楽しんでみるなど、旅の思い出をたくさん作ることができるのです。
AT小型二輪免許に向いている人

- まずはバイク生活を試してみたい方
- 街乗りも遠出もしてみたい方
- できるだけ安くバイク生活を送りたい方
AT小型二輪免許に向いていない人

- 大きいバイクにどんどん乗りたい方
- 高速も全ての幹線道路も使い切ってツーリングしたい方
- 免許取得に挑戦してみたい方
AT小型二輪免許に関するよくある疑問
AT小型二輪免許について、私自身が疑問に思ったこと、またネットでよく見る疑問をまとめてみました。
- 50cc原付のように30km/hでしか走れないの?
-
そんなことはありません。一般道の法定速度は60km/hで、普通二輪や大型と同じです。
- 二段階右折はいるの?
-
いりません。
自動車と同じように右折できます。
50cc原付のデメリットをカバーしつつ、乗りやすさを維持したバイクといえます。 - HONDAのカブでもATで乗れるの?
-
乗れます。
ATの定義は「クラッチ操作がない」こと。
カブシリーズは左足のギアの操作がありますが、左手のクラッチ操作はないためATに分類されるのです。
しかしながら足でのギア操作が必要なので、不安な方はスクータータイプを選ぶのもおすすめです。 - 初めから普通二輪免許を取っておけばと後悔したことある?
-
少しあります。小型バイクに乗り始めてその楽しさを知り、自分はバイクが好きだとわかったからです。
教習所の費用を確認したら最初から取った方が安く済んだのでちょっと後悔しました。
だけど小型からスタートしたからバイクの楽しさを知れたので、最初から取ろうとしてたら取得に挫折していたかもしれないです。
まとめ:まずはバイクの楽しさを感じてみよう

ここまでメリットやデメリットを見てきました。
私が強く感じていることは、AT小型二輪から始めたからこそバイクの楽しさを知れたということです。
本当にバイクは自分に合っているのかな?
そんな不安が強かった私は、この気軽さと扱いやすさのおかげでバイクの魅力を知りました。
風を切って走ると本当に気持ちがよくて、好きな音楽を聞きながら走っているとストレスも吹っ飛びます。
バイクって楽しいなと乗るたびに実感しています。
ぜひ小型から素敵なバイク生活をスタートしてみてください。

バイクの楽しさを知った私は今や大型バイクに乗っています。ひとつずつレベルアップしたおかげで無理なくバイクを楽しめていますよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
すてきなバイクライフを送れるよう心から応援しています。
これから小型バイクを始めてみたい方へ、参考になる本を集めてみました。

原付二種でも日本一周できるんだとワクワクしながら読みました。詳しい行程説明はないものの、日本一周のおもしろさや小型バイクの可能性を感じることができますよ。

私は125ccバイクをネットで探していたのですが、本でまとまっていた方が探しやすかったなと思い取り上げてみました。各車体の特徴を網羅できより自分に合ったバイクに出会えますね!

私はツーリングキャンプに憧れていて、免許取得前にこの本を買い夢を膨らませました。小型以外のバイクもたくさんですが、バイクの魅力やキャンプの楽しみ方を知れる好きな本です。
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